辣子鶏(ラーズーシー)というからあげ料理を知っていますか?
これは、代表的な四川料理のひとつで、名前の通りとても辛味のつよい料理です。作り方はいたって簡単で、からあげを大量の唐辛子と山椒といった香辛料で炒めたものです。一緒に炒めるからあげも特徴的で、一般的には骨ごと細かく切り分けているからあげを一緒に炒めます。
味付けは店ごとに特徴があるものの、基本的にはネギやにんにく、生姜や八角等、四川料理で使用されるものがほとんどです。
この辣子鶏、調理の方法や名前からだけでも辛さが伝わってきますが、実際に食べてみるとその想像を越えるくらいの辛さがあることがあります。
正直な所、辛いものが苦手な方は、あまり食べないほうが良いかもしれません。ただ、辛いものが得意な人にとってはピッタリの料理かもしれません。
以前私も、四川料理屋でこの辣子鶏を食べたことがありますが、相当な辛さでした。その時は中国人の友人と一緒に行ったのですが、辛いものが少々苦手な私に対して、友人はとてもガッツリ食べていました。感想を聞いても「この辛さは全然大丈夫!」と言っていて、このお店の辣子鶏を食べていて「ヒーヒー」言っていた私は、その言葉が信じられませんでした。
ただ、とても辛いものではあるものの、実際に辣子鶏を食べてみた感想としては、唐辛子を大量に使っているおかげで、味の深みや香りは相当高いものでした。様々な種類のからあげを食べてきていますが、ここまで深みのあるからあげは初めてでした。
日本にいてもこの辣子鶏は四川料理店で食べることができるので、辛いものが得意でもし気になった方は、是非食べてみると良いかもしれません。